樺沢紫苑著「読んだら忘れない読書術」を読みました。
私も本は大好きで、毎月10冊〜50冊くらいは読んでいますが、全てを覚えているかといったら結構怪しいところです。
樺沢さんはこれに対してこんな意見を述べています。
覚えていない、つまり「記憶」に残っていないということは、それは「知識」としてあなたの中に定着していないということ。もっといってしまえば、その読書は何の役にも立っていない、ということと同じなのです。
(「読んだら忘れない読書術
」P.2より引用)
私は一度読書して読んだものは潜在意識の中には少し残っていて、何かの拍子で他の知識と繋がって出てくるのかな、と気楽に考えていました。
しかし「読んだら忘れない読書術」に書いてあることを実践するだけで、記憶に残り、さらに人生を変えることができると知ったら、実践してみないわけにはいかないなと感じます。
「精神科医」×「SNSの超プロ」が教える「読んだら忘れない読書術」のレビューと感想を紹介したいと思います。
読書だけで圧倒的にライバルとの差が開く
電車に乗るとほとんどの人がスマートフォンをいじっていたり、携帯ゲーム機をいじっている姿を見るように、最近の多くの人はインターネットで情報検索はするものの、読書をしなくなっていると言われています。
しかしインターネットの情報と本の情報は天と地ほどの差があります。
1年経って古くなるのが「情報」、10年経っても古くならないのが「知識」です。
ネット、テレビ、新聞、雑誌、週刊誌などで得られる内容は大部分が「情報」で、体型だった本から得られるのが「知識」です。
(「読んだら忘れない読書術
」P.24より引用)
つまり体系立てて書かれていて、かつ私たちが応用可能で行動につながるのが本から得られる知識なのです。
本を買うことは体系立てられた知識を買うことになり、それは時間短縮にもつながります。
例えばブログを1つ作りたい場合でも、自分で試行錯誤するよりは、最新の役に立つ本を1冊買ってブログを作った方が確実ですし早いですし、クオリティも高くなるのです。
知識に投資し、さらに読書で得た知識を忘れないようにするだけで、どんどん成長することができます。そして仕事の効率も上がっていくのです。
有名な小説家であるスティーブン・キングが「書くことについて」で述べていることは、「文章を上達させたければたくさん読んでたくさん書くしかない」と言っています。
そのくらい圧倒的な実力をつけたければ量がとても大事なのです。
実際に読書量と収入は比例するというデータも出ています。
私の知り合いの経営者でも成果を出している人は圧倒的に本をたくさん読んでいます。
今は本を読まない人が増えたと言われています。これは逆に本を読む人にとってはチャンスです。誰よりも本を読んで知識をインプットし、そしてアウトプットすることで、ライバルと圧倒的な差をつけることが可能なのです。
読んだら忘れない読書術とは?
樺沢さんが提唱する読んだら忘れない読書術には3つの基本原則があります。
①1週間に3回アウトプットすると記憶される
様々な脳科学研究を集約すると、もっとも効果的な記憶術として「最初のインプットから、7〜10日以内に3〜4回アウトプットする」ことが明らかになっているそうです。
記憶力を上げるためには、脳が重要な情報だと認識する必要があります。
その重要な情報かどうかの判断基準は、「何度も利用されているか」と「感情が動いたか」によって決定づけられています。
具体的には著書の中では4つのアウトプット方法が紹介されています。
・本を読みながらメモを取る、マーカーでラインを引く
・本の内容を人に話す。本を人に勧める
・本の感想や気づき、名言をFacebookやTwitterでシェアする
・Facebookやメルマガに書評、レビューを書く
(「読んだら忘れない読書術
」P.81より引用)
私もこのブログを書いているのは、自分の中で学んだ知識を整理する目的と文章力を上げることが目的です。
私たちはついインプットを重視しがちですが、アウトプットすることもすごく重要であり、そして記憶に残りやすくする方法でもあるのです。
読みたいな!と感情が動いた本をその場で買い、すぐに読み、さらに1週間以内にアウトプットを数回することで、忘れられない知識として身につくというのが著者の考え方でした。
②スキマ時間で読書する
読書する時間を確保するという観点から、2つ目のポイントはスキマ時間で読書することを著者は勧めています。
著者も月に30冊の本をスキマ時間だけで読んでいるそうです。
スキマ時間として代表的なのが通勤電車の中です。多くの人がスマホをいじっていますが、通勤時間を読書にあてるだけでかなりの時間の確保が可能です。
そしてスキマ時間を使うメリットとしては、緊張感で集中力が高まることです。
「この電車に乗っている1時間でここまで読み切ろう」とあらかじめ目標設定をするのです。仕事でもそうですが、制限時間を決めて取り組むということは、緊張感と集中力から脳内物質が出やすくなります。それにより、より記憶に残りやすい読書が可能なのです。
③速くではなく、深く読む。深読読書術
本は内容を議論できるレベルで深く読むことが望ましいです。
そのためには全体をパラパラと速く読むよりも、ポイントはどこだろうかと深く読み込むことが大事です。
読み終わった時に本の内容はもちろんのこと、感想や意見を求められても答えられるくらい深く読むことを意識します。
本をたくさん読む方法が参考になった
私自身は①が足りないのと、③が全くできていないのが改善点です。
この3つを意識することで、読書を自分の知識へと変えていきたいと思いました。
最後に本をたくさん読むための技術について書かれた部分がすごく良いと思ったので紹介します。
それはあらかじめ3か月分の書籍代を購入してしまうというものです。
今まで本屋さんに行って「この本を買いたいけど高いから迷ってやめた」という経験がある方もいると思います。
たとえ後で知識になるとわかっていても、自己成長には欠かせないとわかっていても、目の前に値札を突きつけられるとついつい躊躇してしまうということはよくあります。
小説であれば500円から買えますし、新書であれば1500円から買えます。しかし専門書になれば5000円、10000円するものもあるのですから尚更です。
そんな方々のための良い方法として、Amazonギフト券を3万円分あらかじめ買い、それを使ってAmazonで本を買うことがお勧めと「読んだら忘れない読書術
」に書いてありました。
私もこの意見には賛成です。
借金が大嫌いな私ですが、クレジットカードを一番使うのは本をAmazonで買うときです。
クレジットカードは支払った気がしなくて嫌なのですが、逆に言えば購入することのハードルを下げられるのです。
これと同じ考え方がギフト券で予め買っておく方法です。
3か月3万円を先に購入することで、そこからは気兼ねなく自分の感情が揺さぶられた本を買うことができます。
1か月1万円もあれば相当数の本を購入することが可能です。
まずはAmazonギフト券を3万円買って、試してみたいと思いました。

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